赤いマスクのマダム

雑談

久々の更新。
やはりパソコンからの投稿となると、PCを起動する手間だったり、文字を打つ不慣れさからか少し構えてしまい、滞りがち。
しかし、なんでもいいからやってみてどんどん慣れていこう。
おじいちゃんだって80過ぎにしてLINEを習得している。私も見習ってPCと仲良くなりたい。

今日のこと。
耳鼻科に行く。予約を取ったけれど案の定20人以上の待ち。病院内で待っているのもアレだよなあと思って、近くの公園でキンドルで読書をする。
天気も良く暖かい。次第に幼稚園児が先生に連れられて、公園が30人以上の子供たちでいっぱいになる。公園に到着するなり、走り出して遊び始めるからすごいなと思う。
私らが公園に連れてこられて「はい、遊んでください。」と言われてももう何も出来ないと思う。

暫く読み耽っていると、ストーンでバラの刺繡が施された真っ赤なマスクのマダムに「お隣いいですか?」と声をかけられる。瞬間、あっこれは会話をするパターンだと悟りキンドルをしまう。

「子供たちがいっぱいいるわね~!」と、やはり始まる。
「子供は可愛いわね!」と言われ、あいにく子供だから無条件に可愛いという風には思えないのだけど「そうでしょうか?可愛いかどうか、個人差があると思います。」と返すのも良い事とは思えないので、自分は噓つきだなと思いながら「可愛いですね。」と言ってしまう。

どうやらマダムは保母さんをやっていたそう。しかしご自身が未熟児で生まれたこともあり身体が弱く、何年も前に退職なさったと。ご主人は認知症になり、今日も病院通いで忙しくもやや孤独を感じる日々を送っているそう。
それから、ご主人の以前のお仕事のこと、娘さんとお孫さんのこと、ご両親のことまで話してくださった。私もつられて、これから行おうと思ってることを話すと、「あなたは若いんだから何でもやった方が良い!すべてが勉強になるから!海外にも色んな所に行った方が良いわよ!」と心からのエールを頂いた。最後には、公園の子供たちを眺めながら、「本当に教育は大事!この子たちが大人になるころにはきっと英語が話せるようになるだろうね。」と。

たった数十分のうちに、マダムの人生やポリシーを受け伝えられてしまう。知らぬ人にここまで自己開示できるのは凄いこと。私の知りえない時代のリアルを教えてくれて、その流れがあるからこそ私はこう思うという説明をこれだけの時間で成し遂げる。口下手な自分には到底出来そうにないし、話してグッとくるような人生を送っている訳でもないので、少し羨ましいくらいだった。
よく見るマダムたちの井戸端会議も実はとても高度なトークスキルが交叉しまくっている。

話の途中、男の子がやってきてマダムに元気よく「こんにちは!!!」とあいさつする。きっと子供たちも、マダムが子供思いなのを察知して自然と声をかけたのだろうなと思う。

一通り話して、楽しかったと感謝を伝え合い、ちょうどいい時間になったので耳鼻科に行きました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました